真流行り神 ネタバレ感想
まだエンディング回収率100%には届きませんが、やり遂げる気力が回復するのに時間がかかりそうなので先に感想を。
全力でネタバレを含む感想なので未プレイの方は要注意
全体感想
最初にも書きましたが流行神シリーズのプレイそのものが初めてだったので、こんなもんかなーと楽しめました。Z指定の血みどろホラー作品と思えば素直に面白いんじゃないでしょうか。Z指定といえば「戦争もの」が定番の中でよくここまでブッ込んできたなぁと感心すらします。しかし投げっぱなしの謎や唐突な犯人登場という点ではミステリーでは決してないのでサスペンスとか謎解きに関する期待は全力で裏切られたといえよう。
主人公が各シナリオでずっと痛い目にあいっぱなしで不憫。監禁されまくりだし主人公&ヒロインという名にふさわしい受難度である。むしろ、痛い目をみるから女性にされたんじゃ?とか。女の子だからこその痛々しさというのがとても生かされていると思う。
キャラクターがシナリオ変更ごとに別人になってしまう設定というのは好き嫌いが別れると思うな。選択肢が影響してキャラクターが変わる、というのならまだしも、選択肢そのものが影響するのって「死臭編」くらいじゃないですかね?
性格チェンジは「今回はこう来たか…」と受け止めつつも、好きなキャラクターだとショック大のことも多々。関本さんが虫偏で敵キャラになった瞬間は「はぁー!?」ってなった。多少なりとも別シナリオでの性格設定が生かされていたほうが面白かったんじゃないでしょうか。全部同時進行にするにはいささか重い設定がありすぎだけどさ、もうちょっと頑張れそうだと思うんだよね。ブラインドマン編と死臭編は同軸でもいけそうな気がする。
壮絶ともいえる最後の隠しシナリオのためだけにパラレル設定にしたんじゃないだろうかと疑ってます。
キャラクターでは関本がなんだかんだとお気に入り。基本主人公の味方だしね。次いで風守先輩な。ただ、先述のとおりシナリオで性格設定がガラリと変わるのでどう愛していいのか消化しかねる。難しい、難しいよ・・・・!!
なにより風守先輩の命が軽すぎて辛い。ものすごくあっけなく死んでしまったり死体で登場したり。挙句の果てには悪役に方向転換とか酷い。せっかく女主人公にしたのに恋愛に絡めるルートが一個くらいあってもよかったじゃないかねぇ。隠しシナリオは論外ですし。
まぁいろいろ書きましたが久しぶりに新作ソフトを買って早々にクリアした数少ないゲームなので、素直に「面白かった」と評価しておきます。
続編への布石はバッチリ☆なのでどうなるか楽しみなところ
以下、ただの突っ込み
・スチルもっと気合い入れろ
「お前誰だー!!!」と全力で突っ込みたくなるスチルが多々。せっかく立ち絵やイメージ画が白黒基調でいい雰囲気なのに、スチルがおどろおどろしいホラー劇画風味なのはどうなのかっていう
・ライアーズアート
非常にめんどくさいシステム。時間制限で焦るは音楽はかっこいいわで唐突に流れをブチ切ってくれて非常に斬新だけどさ。ある意味では一番サスペンスな部分だとおもう。
・主人公の設定があやふや
嘘がうまいとか演技ができるとか過去に何かあるとか匂わせるようなキーワードが常々でてくるも、特に納得できる説明もなく。もうちょっとバックボーンを明確にしておいてほしかったかもしれない。