瀕死日和

ゲーム録だったり読書録

小説投稿サイトが多すぎる件について

自粛疲れしちゃ駄目なんだろうけど先が見えない苦しみから疲れてしまうよね、本当に。趣味が創作と読書なので救われている部分は大きいです。

 

サブスクも人気ですが、手軽で無料という事もありWEB小説もアクセス数が伸びているような感覚がありますが実際どうなんでしょか。

昨年末から創作を始めて、書き手としてちょっと調べただけでも沢山の投稿サイトがあって、果たしてどこが自分に合っているのかわからなくなったという話題です。読み手目線含めて独断と偏見でちょっと考察してみました。

 

 

WEB小説ブームって4、5年くらい前からなのかな?アニメも以前は大半がラノベ枠だったのに、今は殆どなろう系に始まるWEB小説のアニメ化が多いし、書店に行っても席巻している印象。凄いなーと感心しています。

 

このジャンルを築いたともいえる大御所「小説家になろう」がまず最初に思いつく小説投稿サイトですよね。WEB小説はひとくくりに「なろう系」とも呼ばれてますし。

なろうを知ったのは3年ほど前。4月からアニメ化される「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」のコミカライズ第1話を偶然見かけて、検索してなろうのWeb版を読み、その日のうちに書籍を電子で買い集めるというハマリ方をしたのがきっかけです。

 この斬新さとヒロインの設定に感動。悪役令嬢*1転生って思いついたの最初は誰なんだろうか?とにかくアニメ化が楽しみです。しかし公式発表の略語である「はめふら」はどうかと思う(笑)

 

その後読んでハマったのは「生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい」かな。アニメ化、心から待ってます。きちんと完結してるので安心して読めます。これもコミカライズを読んだのかきっかけだった気がする。コミカライズは途中までしか連載されてなくて残念。

 

小説家になろうはとにかく作品数が膨大なので、自分に合う作品を見つけられるかが大変。作品傾向としては現代社会への不満が爆発している系かTUEE系が多い。

ランキングは日間、週間、月間、四半期と細かく分かれてますが、作品の古い新しいは関係なく純粋に期間内のポイント集計だけなので、新規の作品がランクインしにくい印象。評価システムが変わったことによりポイントインフラが起こってるとの意見もあって納得。完結ブースト*2という言葉もあるように、完結した作品だけを読む読者層も多い。連載中は日の目を見ずに作者が折れてしまいエタる*3作品が多いんだろうな。あとは長期作になりすぎて畳めなくなった作品とか。 

本当に投稿数も半端ないし作品傾向も様々なので、新作を1話2話投稿しただけでは読んでもらえる可能性はかなり低いと感じています。私はメインの投稿先がR18向女性作品特化であるグループサイト「ムーンライトノベル」なので読むも書くも愉しめている気がします。こちらは全体的にとてもゆっくりな雰囲気。

投稿画面や作品管理を行うマイページなど「小説を書く」という純粋な作業に特化しているだけあってシンプルでわかりやすい!!表紙などはないので、本当にタイトルとあらすじだけで勝負!という直球具合。

一番感動したのは誤字報告システム。wordのように誤字だけをシンプルに報告、修正できるので大変便利かつ画期的なシステムだと思います。

ただ、現在は商業化は作品数的にかなり激戦区なので、創作は趣味として割り切った方向けかもしれない。

 

 

 

言わずと知れた大手投稿サイトpixivさん。

漫画やイラストがメインですが、当然小説も投稿可能。ただ、どうしても印象的に「二次創作」が強いというか、小説の一次創作は数が少ない気がします。

ピクシブ文芸というオリジナル作品投稿特化サイトもあるし、Pivivノベルなど一次創作の商業作品もたくさんあります。が、未だに読者層もですが投稿する側からしてもサイトの雰囲気がイラスト&漫画&二次創作というイメージ強めなのが難しいところ。

作品傾向は本当に多種多様入り乱れ。恋愛、ホラー、百合、BLなど。「オリジナル」という大ジャンルでしか分けられていません。評価システムが1話単位なのも問題なのかも。シリーズ構成はできてもランキングは1話ごとなので、追いかける側としても更新が分かりにくい。ジャンル別やシリーズでのランキングができればオリジナル作品が花開けるのでは、などど思ってみたり。

やはり昨今のWEB小説人気もあってか文学系のコンテストを頻繁に開催されていますし、この先は流行るんじゃないかなーという個人的見解。小説目的の人だけではなく、イラストや漫画目当ての方も目にする可能性があるという意味では読者層は厚い気がします。

投稿システムはなろうに近しいのであまり難しくはないかと。アルファさん同様表紙を付けられますが、これも作品人気にはあまり関係ないかな?作品の雰囲気に合わせて選べるテンプレ表紙も画像多数有。またイラスト特化なサイトである事もあり、フリー素材の表紙素材配布をされている絵師さんが豊富なので、そういうのを探すのも結構楽しいです。

 

 

 

 

アルファポリスさんはインセンティブシステムを採用している関係で、なろうと併用している作家さんをよく見かける。私もそれにつられて1作転載してみました。

作品傾向はほぼなろうと同様。恋愛作品が強い。

画面情報がめちゃくちゃ多く、複雑(なろうに比べて)最初、どこから見ていいのか全く分からなかった・・・

投稿の仕方も独自色がある印象。投稿するにしても、現行人気の作品を読み込んでから始める事をお勧めします。1話あたりの文字数を少なく、お話をこまめに更新するのが良いのかな?

表紙もつけたりとなろうに比べてできる事は多いですが、その分複雑な印象が否めず、なろうに慣れた初心者は間違いなく混乱します。ただ、表紙がランキングに与える影響はそこまで強くはない気もしている。

ランキングは新作のみの「HOTランキング」があるので、新作でも日の目を見やすいようです。しかしその分、入れ替わりが激しい。そして完結ブーストらしいものはない雰囲気。

作家側がインセンティブで収入を得られるのと、一定の評価さえ得られれば自分から書籍化依頼を申請できるなど、商業をガチで目指す人向け。サイト内でのコンテンツ大賞も頻繁に行われてます。筆が早くメンタルが強い人には向いているかも。

 

 

 

以上、3つが私が投稿してみて感じた印象です。

なろうではランクインしてもPixivではランクインしなかったり、アルファでは人気でもなろうでは、など、同じ作品でも評価はさまざま。読者の年齢層や読書傾向も大いに関係していると思うので、投稿する前に自分の作品がどのサイトに合っているかをよく調べておく方がいいと思います。

 

 

そのほかの投稿サイトさん。ざっと作品をいくつか読んだ印象だけなので、投稿システムは謎です。探せばまだいっぱいあるけど、よく目にするサイトさんを選出。

 

カクヨム・・・文章が上手い人が多く、作品数も多い気がする。なろうとの併用作家さんも多い。

・エブリスタ・・・表紙必須なのでセンスが問われる気がする。1話ごとの文字数は少なめ。こちらも併用作家さん多いかな。

・ノベルアップ+・・・アルファプラスと小説家になろうの中間な印象で新しいサイト。画面はなろうと一緒で見やすい。

 ・魔法のⅰらんど・・・ご存じケータイ小説の元祖。正直まだあったのか・・・と思ってしまった。ごめんなさい。女性向け。

・野いちご・・・こちらもケータイ小説感は否めない。ピンクでかわいく、女性向けかつ年齢層低め?

 

多数のサイトを掛け持ちすると、絶対疲れます(身に染みた)

投稿前には各サイトの傾向と自分が書きたい作品、そしてどこを目指すのか、と言うのを明確にしておいた方が絶対いい。ゴールの見えないマラソンは疲れますぜ。

 

完全なる私の独断と偏見なので、異論は受け付けます(笑)

 

 

 

*1:ところでリアル悪役令嬢がいる乙女ゲームってなんでしょうか?ライバルキャラはよく見かける気がしますが、悪役???みたいになります

*2: 完結すると一気にアクセス数が増えてランクインするという現象

*3:エターナルからの派生語。未完のまま放置されてしまった作品を指すらしい