瀕死日和

ゲーム録だったり読書録

油断して見た映画がある意味では最高のざまぁ展開だった話

皆さまコロナ疲れの日々ご苦労様です。例に漏れず私も疲れ果てています。

 

休日だけど休日じゃない日々ですが、なんとなく契約している映画チャンネルを流し見してたら若きジェニファー・ロペスが出てる作品が始まったのでつい見入ってしまった話をしたいと思います。綺麗だよね。

 

ジェニファーは基本歌手ですが映画にもよく出てますよね。有名なのは「ザ・セル」かな。

ザ・セル (字幕版)

ザ・セル (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 悪夢を実写化した凄い作品。サイコホラーとか心理学が好きな人なら一度は見たことがある伝説の作品。

 

 

さて、私が見たのは「イナフ」という作品なんですが、上記の「ザ・セル」よりも少し古い作品かな。時代設定は20年くらい前?携帯電話は二つ折りですしSNSはありません。しかし男女のいざこざは今も昔も同じのようで。

イナフ (字幕版)

イナフ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 これ、レンタルビデオ時代にパッケージを見た記憶はあるんですよね。でもアクションものが好きな私は食指が動かなかったので完全スルー。

 

今回見たのも他に予定もなくチャンネルを変える気力すらなかった完全な偶然なのですが、結果としてとても面白かったです。

古い作品だからネタバレもクソもないので、ストーリーを書きますと「若くて可愛い素直な女性が百戦錬磨の女好きな男にだまされ結婚し、子供ができたからもう逃げられないだろうとばかりに浮気はされるは暴力は振るわれるわと命の危機を感じて子供を連れて逃げますが、DV夫は金とコネを使って彼女を追い詰めまくり。しかし友人や縁の切れていた家族を頼り何とか新天地で夫の影におびえつつ新しい生活を送ろうとしていたところ見つかってしまい・・・」という、大変ありがちなサスペンスなストーリー。が、ここからまさかの急転直下な展開を迎えて大変動揺しました。

追手からなんとか逃げ出し伝手を辿ってようやく弁護士に相談しますが「相談するのが遅すぎた。親権は奪われるし、そこまでする夫なら君は殺される」とある意味死刑宣告されてしまいます。弁護士役の俳優さん、結構有名な人な気がするのに出番はここまでという贅沢な使いどころ。ここから知恵と努力を振り絞って夫から解放され娘と幸せになっていくストーリーが刻まれるのかと思ってました。

ところがどっこい、弁護士からのアドバイス?を受けた彼女は突然開眼<○><○>カッ!

スパイ映画ばりな指示を飛ばし友人に金と娘を預け旅行へと送り出し、昔自分を捨てた父親に金と協力を要請し、自分はカンフー映画かよ!みたいな特訓を受け始めたのです。

もう、脚本家変わった?ぐらいのダイナミックな舵取り。さすがハリウッドさんやで。やることが半端ない。

DV夫の新しい家を突き止めると、たったの2ヶ月でよくそこまで鍛えたな!?という身のこなしで天井に潜み夫の生活を監視。夫が出かけた隙に家中の武器を隠したり捨てたりしながら家具の配置を覚え、ライフラインを切断し、さも自分が夫に呼び出されたかのような偽装工作をし、夫の帰宅を待ちかまえます。

突然強くなりすぎだろセニョリータ!!

そしてDV夫との緊迫のアクションシーン。色々あって正当防衛を装って夫の息の根を止め、晴れ晴れした顔で娘を迎えいに行くところでエンドクレジット、でした。

ちゃっかり友人だった男性とデキてハッピーエンド風なのがある意味サスペンス。

 

いや、いいんだよ。リベンジムービーが流行だったもんねこの頃。

 

似たような雰囲気の映画といえばトミー・リー・ジョーンズが出てた「ダブル・ジョパティー」かな

ダブル・ジョパディー (字幕版)

ダブル・ジョパディー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

これも夫に騙されて人生を棒に振った女性が夫に復讐するリベンジもので、けっこうおもしろかった 。

 

突っ込みどころはたくさんあります。友人の家に逃げ込んだりせずに、DV特化のシェルター行けやとか、そもそももっと早く弁護士頼らんかい!みたいな。しかし、夫に支配され暴力に怯える様子は限りなくリアリティがありました。怖いもんね、男性からの暴力って。しかも夫側には金も地位もあるから「妻と喧嘩してしまってねHAHAHA」と周囲を誤魔化しきってしまうところとか、ほんとホラー。奥さんや子供を所有物扱いしたり「妻が娘を誘拐した!」とか騒ぐの、今でもよく見かけるので吐き気を催す醜悪さがよく描けてると思います。SNSで「お世話になった人を探しています」系の拡散を求めるやつが、実はこういったDV夫が奥さんを探すための手段として用いられているのを皆様心に留めておいてください。悪い奴は悪いことをすることに関しては恐ろしいほどに悪賢いです。

しかし、まさか最後の最後でレベルを上げて物理で叩きのめしに行く展開になるとは思わなかったですが、ある意味では最高のざまぁ展開と言えるでしょう。言っても分からん奴には肉体言語で打ちのめすのみ。DV夫側も殺す気で準備してたので、殺していいのは殺される覚悟のある奴だけだ理論でまあ、いいんでしょう、たぶん。

 

そんなわけで溜まった鬱憤、リベンジ映画で晴らしてみませんか!?私はこの映画を見て「えええええ?」と逆にモヤモヤが残りました!(駄目じゃねぇか)